アメリカンスタイルの家にはどんなものがある?特徴や注意点を解説

アメリカンスタイルの家にはどんなものがある?特徴や注意点を解説

アメリカが舞台となっている洋画やドラマなどを見て、登場するおしゃれな家やインテリアに目を奪われたことがある方もいるのではないでしょうか。カントリー風やかわいらしい家などさまざまなタイプの家がありますが、これらは「アメリカンスタイル」と呼ばれ、住まいの様式の一つとなっています。

今回はアメリカンスタイルの家の特徴やメリット・デメリットなどについて解説します。

 

アメリカンスタイルの家とは?

一口にアメリカンスタイルと言っても、実はさまざまなテイストがあり、それぞれ特徴があります。ここでは代表的な例を取りあげてご紹介します。

アーリーアメリカンスタイル

アメリカが1776年に独立する前後に流行した建築およびインテリアの様式です。イギリス植民地時代も含まれるためコロニアル(植民地)様式とも言われ、古き良き時代のアメリカを思い起こさせる落ち着いた雰囲気があります。大きな屋根とウッドデッキやポーチを備え、外壁はサイディング(長い板状の外壁材)を横張りした「ラップサイディング」で仕上がっています。シンプルでウッディな家の作りは温かみが感じられ、アメリカの家といえば多くの人が思い浮かべるほどポピュラーな様式です。

ニューヨークスタイル

ニューヨークスタイルはエリアによりテイストが異なります。「ブルックリンスタイル」と「マンハッタンスタイル」の2つのスタイルが知られるでしょう。ブルックリンはアーティストなどクリエイターが多く住んでいる地区として知られています。彼らはレンガや鉄、コンクリートの壁などを多く使用した古い建物や倉庫を改装して、ブルックリンスタイルと呼ばれるクールな現代風スタイルを作り上げました。ブルックリンスタイルの家は、赤レンガもしくはダークトーンのサイディングの外壁と、コラムポストやピラスターといわれる装飾用の柱が特徴です。

マンハッタン地区はウォール街や5番街などがある繁華街です。マンハッタンでは最新のタワーマンション以外にも、歴史ある赤茶色のレンガ造りの建物も住居として使われています。マンハッタンスタイルの家は、温かみのある赤レンガの外壁とコラムポストやピラスター、モノトーンですっきりとまとめられ洗練されたインテリアが特徴です。

カリフォルニアスタイル

カリフォルニア州の西海岸にある家のようなスタイルです。ウッドデッキやカバードポーチと言われる屋根付きの玄関ポーチが備わっていること、外壁がラップサイディング仕上げで白やパステルトーンのカラーになっていることが特徴です。インテリアには海を連想させる白系や青系のカラーが用いられ、ナチュラル感を演出する木目のアイテムを組み合わせてカリフォルニアスタイルらしさを出します。開放感を出すことが重要であり、家具などは余裕のある配置にする必要があります。

 

アメリカンスタイルの住宅の特徴

アメリカンスタイルの住宅と日本の住宅との違いはどこにあるのでしょうか。見た目以外の異なる点について解説します。

工法の違い

アメリカンスタイルの住宅は、日本とは工法、建て方が異なります。日本では木材を柱や梁、筋交いなどで組み合わせる「木造軸組工法」で住宅を作ります。アメリカンスタイルの住宅は、ツーバイフォーやツーバイシックスと言われる合板を組み立てて、壁全体で建物を支える工法で建てられるものです。この工法で建てられた家は頑丈で気密性が高く、断熱性に優れているというメリットがあるでしょう。

サイズが大きい

アメリカンスタイルと日本の家とはサイズが異なります。日本では910mm(メーターモジュール)が基本ですが、アメリカの住宅は1220mmが基本です。そのためアメリカの住宅は、日本の家と比較して広く開放感があります。また天井も高く廊下も広くできるため、ゆとりのある暮らしができるでしょう。

 

アメリカンスタイルのメリット・デメリット

おしゃれで広く、のびのびと暮らせるアメリカンスタイルの住宅ですが、メリットだけでなくデメリットについても知っておきましょう。

アメリカンスタイルのメリット

アメリカンスタイルの住宅はデザイン性が高いだけではなく流行に左右されないといえます。また広さに余裕があるためゆったりと暮らせる、建物の断熱性、気密性が高く厳しい寒さにも強いというメリットがあります。

アメリカンスタイルのデメリット

断熱性、気密性が高いことは内部に結露ができやすいことと表裏一体です。日本の気候は高温多湿であるため、アメリカンスタイルの家を建てる場合結露対策は必須です。ほかには周囲の家から浮いてしまい目立ってしまう、キッチンが広すぎて作業がしにくい、という問題もあります。また、メンテナンスをしたくても対応できる業者が少なく探すのが大変、といったデメリットが想定されるため、建てる前に対策を考えておきましょう。

 

まとめ

アメリカンスタイルの住宅はテイストの違いによって伝統的なアーリーアメリカンスタイル、洗練されたニューヨークスタイル、リラックスできるカリフォルニアスタイルと分けられ、それぞれ特徴があります。日本の住宅と比較して広さに余裕がありますが、結露対策など注意しなければならない点もあります。

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